ＣＤ制作にあたり、元 トキ保護センター長の近辻帰宏さんより、とても素敵なメッセージをいただきました



〜　トキ色のイマジン　〜



江戸期のなか頃、大和ビトにトキ色のイメージが定着したという。

宮沢賢治は、小岩井農場の満開のサクラ花を、トキ色と表現した。

高村光太郎は、弊屋（へいおく）の畑地に芽吹いたミヤマオウレンに、トキ色を想起した。

作家、神山圭介は、死地に飛び征（ゆ）く若き特攻兵のスカーフを、トキ色と表徴した。


脱け落ちたトキの風切羽（かざきりばね）をかざすと、そこには、パールの輝き、シルクの彩り。

トキ色のイメージは観るヒトにより微妙に移ろうという。

捉らえられない揺れる色あい。それは、天然、自然色の人智を超えた絶妙な、トキからのメッセージなのかも知れない。

ヒトは、生きとし生けるものを、完璧に識ることができるのだろうか。



みついたかえのトキ色のイマジンは、なに。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近辻 宏帰

近辻さんとは、2000年3月に傷ついたコサギを保護した時にお世話になって以来、親しくさせていただいておりました。
2009年5月5日、近辻さんは突然逝ってしまわれました。
36年もの長い時を生き抜いてくれた日本生まれの最後のトキ、キンちゃんに、ご自分の命を分け与えていらしたのでしょうか。
あまりに早い旅立ちでした。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ヴォーカル＆アレンジ



ヴォーカルの久流々(くるる)ちゃんは、現役の女子高生♪ とってもキュートな島娘です。

桜の花が咲くころ、彼女も人生の新しい季節を迎えて、旅立っていきます.。.:*・°☆.。.:*・°



アレンジを担当してくださった鬼平さんは、佐渡の荒海に生きる男 The漁師とミュージシャンの二つの顔を持つ多才な方。

『鬼殺』という音楽集団も主宰されています。

『ＩＢＵＳ ＣＯＮＣＥＲＴＯ 〜風の中へ〜』は、このＣＤの制作中にインスピレーションを受けて鬼平さんが作られた曲です。

「故・近辻先生に対しての尊敬と哀悼の意を私なりに表現するとともに、

先生の魂が朱鷺と共にこれからも佐渡の空に羽ばたき続けて、朱鷺と佐渡の未来を見守り続けてくださるのではないか…というイメージで演奏」

されたそうです。すごい…

キーボードの葉月ちゃんは鬼平さんの娘さんです♪



そして アレンジを担当のもうひと方 MIHOさんは、昼はピアノの先生、夜はレゲエダンスを踊り、

鬼平さんと共にアコースティックDuoの活動を県内外でこなすという新潟市在住の才媛です。

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